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⭐️IMGアカデミー アカデミーの仕組み

◉通年の生徒:フルタイマー(中学生・高校生)
⚫︎短期の生徒:キャンパー

◉学生(中学・高校)フルタイマーは授業を受けると共に、各種目のスポーツ(テニス・バスケット・ゴルフ・野球・サッカー・陸上・バレーボール・アメリカンフットボール・ラクロス・ソフトボールなど) 世界トップクラスレベルのレッスンが受けられる。

⚫︎短期生徒:キャンパーはフルタイマーのクラスとは別に各種目のプログラムを受講できる。

IMGアカデミーの高校生(フルタイマー卒業生)は98%がアメリカの大学に進学し、残り2%は各競技でプロの道へと歩んでいく。


各競技ともハイレベルのコーチが担当し、受講生の皆は充実したキャンプ生活を送ることが出来ていると実感しています。

アカデミーでは広大な敷地内に競技種目別に施設が設けられ、それと別に専用のフィットネスセンター(日本で言うトレーニングセンター) があり専属スタッフが生徒の情報をデータ化し、過去の記録そして当日のプログラムも瞬時に生徒とスタッフが共有でき、徹底した効率化が測られているのは膨大なスケールだけでなく世界最高峰のIMGアカデミーの証の一つだと痛感する。

各種目ともに、徹底的に基本を重視することは当然のことながら、生徒が理解するまで指導する熱意は見ていて感銘をうける。

各競技、場面に応じた練習方法を導入することでゲームを想定した内容は選手達の"モチベーション向上"と"やる気" それに加え"充実感と達成感" を味わい選手達は良い表情になるのが印象的である。

今後も更なる飛躍を達するIMGアカデミー、安心・安全・充実したキャンパスライフの中で世界トッププロと同等レベルのプログラムを経験し、選手として人間として大きく成長するチャンスが"この地"にあると実感します。

Japan West Sports Academy ディレクター

​坂井 健一

テニスのサーブはむつかしい

​テニス サーブはむつかしい?

テニスのサーブはむつかしいものと思う方がたくさんいます。

​今回は、ジャパンウエストスポーツアカデミーの坂井健一コーチが、日ごろわかりやすくコーチングの順序を次のように説明します。ぜひ参考にしてください。

サーブ

ポジションに入る前、上手くリズムをとりながら呼吸を整え身体を横向きになるようフォアサイド・バックサイドの理想に位置に立つ。

⚫︎1 肩・両腕で長方形に
⚫︎2 このポーズで2秒トマル
⚫︎3 トスアップはシンプルに
⚫︎4 利き腕はコンパクトに
⚫︎5トロフィーポーズ一瞬トマル
⚫︎6 利き腕をリラックスさせる
⚫︎7 トスを上げた腕は上に残す
⚫︎8 5でラケットヘッド上げる
⚫︎9 身体を下から上に向かって
⚫︎10利き腕の肘から
⚫︎11グリップでボールを指す
⚫︎12リラックスして身体を持ち上げる
⚫︎13利き腕をムチの様に滑らかに
⚫︎14身体の捻り・モドシをコントロールしインパクトへ
⚫︎15インパクト後も身体・スウィングはより上に
⚫︎16利き腕の反対は、胸元で絞る
⚫︎17Tバランスを保つ
⚫︎18ボールを打ち身体がコート内に
⚫︎19バランスを保ちつま先着地
⚫︎20リターンに備え素速くさがる

海外留学のよいところ?

海外留学のよいところ

初めてロンドンに行ってからもう54年前で半世紀が過ぎました。

テニスのWimbledonを観戦し、英国の社会に触れることを目的としていました。1ポンド880円の頃です。持参したお金はあっという間に使い果たすほどでした。

その頃は、ファックス、インターネットやSNSなど想像もしなかった時代です。国際電話が1分3.000円の時代です。街には日本人が少なく、まだまだ国際化には程遠い時代でした。

しかし、アルビン・トフラーが『第三の波』を著してから、特に、通信の時代は革命的に変化しました。その頃は、シャープ電機が「書院」というデスク大のワープロを発表し、小型化に向けて各企業が技術力を傾注して競いました。そして、フッアクスの時代を経て現在のネット国際社会がやって来たのです。

この間に社会は何事においてもスピードレースの時代に突入し、今日に至っています。

世界は航空機で近くなり、インターネット革命は世界の真裏であっても隣の家と話すくらいになりました。

​世界はますます近くなり、国際紛争は絶えませんが、国は異なっても共に生きる時代になりました。

この半世紀でスポーツ留学をご案内して学んだことは。

①日本は世界の中でどうあるべきなのかを知るために、国内外からの視野を持ち広げなければならないこと。選手たちの国際比較になります。海外のアスリートはどのようにスポーツに取り組んでRise Upしているのかを知ること。

②ロンドン時代で気が付いたことですが、「新しい場所を見て驚いている自分に、もう一人の自分が驚いている」という経験から自分とは何なのかという世界を知りたいと思ったこと。自らを高める、Become More!を求めること

③そして、昨今、叫ばれるDivercity=多様性に飛び込むこと。

④これらを成し遂げるために、Challengeする精神を持つこと、などを学んできたこと。

⑤最も基本的なコミュニケーションツールとして、語学力を磨くことも大切なことです。

そして、①~⑤に巡り合うチャンスと環境を揃えること、すなわちスポーツを通じての海外留学の扉を開くことを私達大人に求められていることと思います。

JAOS留学カウンセラー 佐藤政廣

with nick bollettieri
だからIMG Academy

海外スポーツ留学なら 
IMGアカデミーをお勧めいたします。

  • IMGアカデミーへの長期留学、短期留学キャンプを検討いただいているご家族・学校・クラブ・コーチや指導者の皆様に、少しですが、IMGアカデミーについてお話をさせていただきます。

  • ホームページの冒頭で記載いたしました通り、Japan Sports Trainingは、1983年にIMGアカデミー創設者Nick Bolletteri(以下Nick)氏と出会い、その後40年にわたる交流を続けてまいりました。

  • この間、わが国だけでなく世界のスポーツ界の状況は大きく変革してまいりました。

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  • その中でも、Nick は、学業スポーツの両立のために全寮制によるアカデミーの設置をし、これまでに至っています。今日、IMGアカデミーは、アメリカのTop3に入る小・中・高校のアスリート育成学校で、毎年卒業生の95%をアメリカの大学に送り出しています。そのために、学科の授業はしっかりとカリキュラムがセットされ、スポーツとの両立に生徒たちは粘り強く取り組んでいます。

  • アメリカではこのように学業とスポーツの両立をめざす生徒を誇りをもってStudent-Athleteと呼びます。

  • 短期留学キャンプの週単位での受講に対しても、長期留学生と同様のコーチ達による世界チャンピオンを生み出したコーチングメソッドは、資質の高いプログラムを展開しています。

  • 世界トップのメソッドとは、一握りのアスリートだけにあると考えられがちですが、それらはエッセンスを極めた無駄のない・無理のない、誰にでも汎用できる洗練されたメソッドなのです。この洗練性を求めて、IMGアカデミーは創設以来、現実の競技会とコーチングの場面を表裏一体のものとして研鑽に励み、トレーニングしているのです。

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  • 稀有のコーチであり教育者であったNickは、私たちに、IMGアカデミーは、生徒たちにリーダーシップ、自律心、人々とのつながりの大切さを教え、そして、アスリートの最終目標は社会に貢献する人財の育成にあることを掲げて、91年の生涯を閉じました。

  • 皆様にIMGアカデミーをお勧めする訳について私には言い尽くせないものがありますが、最もお伝えしたいことは、IMGアカデミーのコーチングスタッフ・すべての部門に携わる運営スタッフ達の心に、Nickismが備わり、日常の生徒たちの勉学やトレーニング、いろいろな活動を暖かい目でさらに見守り、育てていることを強く感じることです。

  • 半年ごとにIMGアカデミーを訪れる私には、一人でも多くのジュニアの皆さんが、IMGアカデミーの持つ信念に接し、スポーツの卓越感を経験していただきたいとの願いが日々強くなります。

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  • そして、日々のトレーニング後には、世界60カ国から集うジュニアの皆さんとの国際交流の場へと、IMGアカデミーのキャンパスライフが広がります。もちろん、相互理解を深めるために、自身の語学力を高める努力をしようとすることへの機会にもなります。

  • さらに、日本からフロリダまで約20時間をかけて旅する経験は、その後の人生で世界を旅したという達成感をもたらせてくれると思います。

  • 現在の、わが国の社会や経済を取り巻く環境は大変厳しいゾーンにありますが、これから強く生きていくジュニアの皆さんに期待を込めて、是非IMGアカデミーに送り出してくださいますようお願いいたします。​

  • ​Japan Sports Trainingは想い出を作り、旅の楽しさ、スポーツの素晴らしさを重ね前進させてきました。人生の幅を広げ、深さを求めるバックグラウンドになれば幸いです。

Japan Sports Training代表 佐藤政廣

中学サッカーなぜアメリカ

中学生サッカー留学 
なぜアメリカ? なぜIMGアカデミー?

☆サッカー留学と言えば、スペインやドイツがすぐに思いつきます。

​かつて訪れたヨーロッパ。そこで経験したことは、サッカー環境や生活の一部となっているサッカー文化が日常的にそこにあることでした。

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☆スペイン・ドイツに加わるアメリカのIMGアカデミーサッカーへのトレンド。

​サッカーが大好きで、サッカーが得意で、自分をもっと高めて可能性を探りたいと誰もが思います。

生まれながらにして情熱を持っていることが、持ち続ける夢を実現してくれます。

そして、毎日、トレーニングの準備しておかなければなりません。

IMGアカデミーサッカープログラムは年間を通じてほぼ毎日が、快適な気候に恵まれ、天然芝16面のフィールドで、上達に応じたプログラムを優れた経験豊かなコーチ達と共に活動しています。

ですから、ヨーロッパや南米からユースたちがやってきています。彼らに共通する情熱や目標は明確です。

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☆IMGアカデミーでどのような活躍が期待できるか。

​IMGアカデミーのサッカー・プログラムは、生徒が潜在能力を発揮できるようにしています。

 過去5年間で、140人以上のDIVISION I含む260人以上のサッカー選手が大学に進学し、12人の選手が国を代表するナショナルチームに招集されています。

IMGアカデミーは、やる気のある生徒を、世界のどの学校よりも多くのトップレベルのトレーニングにリンクしています。

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​​​☆IMGアカデミーサッカーの年齢別の活躍とは。

​IMGアカデミーのサッカー・プログラムは、全米屈指のユースリーグに所属するU13からU19までのチームと、資格のある選手には卒業後の機会を提供し、高度に専門化されたコーチ陣と、すべての選手が次のレベルで戦えるよう準備する指導への、これまでにないアクセスを提供します。

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☆育成プロセスを7分野の最適化します。

  • 個人トレーニング

  • チームトレーニング

  • ストレングストレーニング

  • アスレチック&パーソナル開発

  • ストレングス&コンディショニング

  • メンタルコンディショニング

  • リーダーシップ開発 栄養トレーニング

☆IMGアカデミーコーチングスタッフ

IMGアカデミーサッカー・ディレクターサイモン・コリンズがプログラムを統括します。24名のコーチ達がそれぞれのグループを担当します。コーチに対して各グループ少人数の比率で行います。

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☆ここで大切なことは、「留学」についてよく考えることです。

​「留学」とは長い人生において大切な時代を海外で学び、そして、生活することです。人生に後々大きな影響を与えます。

その中で、スポーツに専念し、学業にも専念することは人生のリーダーシップを養うことにつながります。

IMGアカデミーがStudent-Athleteという「文武両立」を目指して、人としての育成をしているのはこのことからです。

​​

☆スポーツ力はもちろん語学力と国際性を養うことが留学です。

中高一貫校としてのIMGアカデミーは世界の3指に入ると認められています。日常生活・プログラムと学校生活のすべてに英語が必須で、役立つ英語力を養えます。

また、世界60カ国以上から1.500名の同世代のユースの交流により、次世代を長く生きていくための国際人としての感性・知恵の習得も期待されます。

​☆そして、留学先が安全で安心できることです。​

IMGアカデミーは東京ドーム50個分余の広大な土地に各施設が設備されています。ここには、学校舎、二人一部屋で1.500人を収容するドミトリー、IMGアカデミーの中心部分としてのキャンパスセンターでは栄養士により管理された食事を提供するカフェ群、24時間体制の診療所、同時に24時間施設セキュリティーが作動しています。

☆IMGアカデミー高校を卒業した後の大学進学はどのようになっているか。

留学で最も多い質問です。まず、IMGアカデミーの方針として、大学に即応できるようなスキルの獲得、学業の充実にプログラムを設定して目標達成に努めています。卒業生の95%がアメリカの大学に進学し、内60%が何らかのスカラーシップを大学から受けていることからわかるように、大学進学を重点目標としています。

そして、大学進学のために、各スポーツそれぞれにカウンセラーが設置されてきめ細かく対応しています。

☆留学を決める前に

留学を決める前に、短期のサッカーキャンプを受講することをお勧めします。留学希望者には、スケジュールを調整してキャンパスツアーを行い、学校のシステムや授業風景の観察、サッカーでのトレーニングがご自身のにとって適しているかなどを経験してください。

☆入学時期と入学申請時期

IMGアカデミーは秋期・春期の二期制です。入学申請はそれぞれの期の半年以前から準備資料の作成や提出をお願いしています。

 

コラム提供JAOS認定留学カウンセラー佐藤政廣

テニスのダイバーシティー

IMG Academy滞在記⑵

「テニスの素早い進化に」

IMGAコラム

 

2023 IMG Academy Discovery Open Tennisでは、参加したどの国の選手たちも個性に満ちた、自由な発想のテニスに終始していることにあった。フォームも戦術も多様で、次にどのようなショットを繰り出すのか、プロの試合にも負けない、奔放さがちりばめられている。テニスの上達にはすでに滞在記⑴でお話しした通りだ。

勉強では物事や社会の成り立ちについて基盤つくりを学校で学ぶのと同じように、テニスについてもプレイヤーの基盤となるフォームや体力つくりを日々の練習で重ねている。

 とすれば「どこにゲームや勝利の差いかんが決まるのだろうか。」

 テニスにとって大切な要素として、技術・体力・戦術があるのは承知していることと思う。そして、現代テニスがそれらの安定性とスピード・パワー力が加わってゲームは展開すると私は伝えてきた。そのうえでここ10年間はDiversity/多様性ということが加わってきた。

つまり、プレイヤーは、攻守を持ちながら、ネットプレーヤー・ベースライナーというスタイルに評示されてきたが、今や、世界のトップを見る限りすべてのこれらの評示を有していなければならないというエポックに入っている。All Court PlayerとIMG Academyが表現するように。実は、世界はこれらの要素を取り入れて日々のトレーニングに取り組んでいる。

 ITF国際テニス連盟がかつてからFormよりGameと提唱してきたのはこのことであるが、ただしく理解してもらいたい。

 もう一度繰り返す。「どこにゲームや勝利の差いかんが決まるのだろうか。」私は考える。才能というカテゴリーには、先天的なGiftedとトレーナビリティーにより開花できるTalentedがある。これは、もう30年前にドイツのリチャード・ショーンボーンの著書に記されていたことである。その、Giftedの8要素に「知性」という大切な要素がある。知性は「創造性」に、創造性はインテリジェンスと言われる「戦略・戦術」に育まれている。

 さて、この戦略に従った戦術の展開こそゲームや勝利の差につながる。囲碁や将棋のようにどれだけの手の内になる石や駒を持っているかに似ている。

 それは、テニスは相手という存在に対して、「咄嗟的」な「判断力」により「もちうべき、どのようなショットを駆使し展開するのか」、それも瞬時に発揮するためにはどうすべきなのかに象徴されるスポーツであると私は考える。

 テニスの歴史をスピードという観点から振り返ってみると、マクロ的に見て、1945年を境にしてあらゆるスポーツはスピード化した。それはコーチングの科学的な発展、日常的には新しい素材を活用した用具の研究によりもたらせられたものがいかに合理的・効率的にワンショットに発揮させることにつながった。そして、ゲームの進め方がよりゲームをスピード化したミクロ的な視点からすれば、ポイント間らある秒単位の許容性にもスピード化に影響をもたらした。

 想像力と創造力に満ち溢れるこのGolden Ageと呼ばれるこの時期にIMG Academy Discovery Open Tennisは開催される。そこに集まるユースたちは自由奔放な想像性と創造力が輝いている。

 彼らを支える私たちのミッションが分かってくる。ニックは教えてくれた。「決められた方法は一つではない、いろいろとあってよい」と。テニスへの取り組み方、人生の生き方、それらは多様である。この多様性/Diversityをテニスにとらえて教えてくれたのがニックである。

 大会の最終日、ニックの立像のあるStadium Courtで香川荘太が一位の順位を決める彼のゲームを見せてくれた。そして、瞬時に「競うことができる環境を作ること」と再確認させてくれた荒井貴美人の言葉を思い出した。

 Stadiumコートの最上段でIMG Academyのキャンパスを見渡した時、Nick Bollettieriの偉大さが言葉だけでなく、なしえた広大な創造力に驚異させられた。

2023/5/8

IMG Academy滞在記⑴

半年ぶりにIMG Academyにやってきた。自宅に戻ったような、40年前に初めて訪れた時のようなデジャブを感じた。

今回は、IMG Academy Discovery Open Tennis大会の参加に同行して、まぶしい太陽の光に満ちたテニスに打ち込むならこの環境というIMG Academyキャンパスに来た。

少しこの大会について説明しておこう。2015年にスタートしたこの大会は、将来、テニス界において活躍が期待されるジュニア選手の発掘のために開催されている。日本からは、第一回目の大会から、加古川市にあるTop Athlete Fellowshipが行う国内予選を通過した16.14.12歳以下の男女の選手が参加し続けている。毎年好成績を残し、2019年には全種目を日本チームが優勝している。今年は、コロナ禍で3年ぶりの大会が、8か国の代表選手を集めて5月1日よりスタートして週末には結果が報告される。今年のスケジュールは、午前中にレッスンがあり、午後から3セットマッチを毎日ラウンドロビン戦によって展開される。

大会の様子については報告⑵以降にお知らせするが、本報告⑴の内容は錦織圭プロのスパーリングに似たオンコートでの様子から始まる。

テニスを50年以上にわたって見てきた私を唸らせるショットの連続だ。唸らせるとは、美しさ・華麗さ・力強さ・スピード・パワーを身体にまとわせたショットの連続だ。そして、ぶれない。なぜか。私は思う。諸要素をまとわせる一球に対して、「ここに打ってほしい。このような種類を混ぜあわてほしい。といったショットを見せてくれるところにコアーなものがあるからだ。

まだまだ大会での活躍を期待したい錦織プロのテニスを見てほしい。

 

本大会の初日にIMG Academyは選手たちのためにバンケットを開催してくれた。招待を受けた参加国の選手たち、家族やコーチたち、Nick Bollettieriの知的レガシーであるIMG Academyのコーチたち、そして、錦織圭プロのゲストが出席したバンケットで、これからの日々の活躍をいやおうにも掻き立ててくれた。

 トーナメントディレクターの司会で、まず、関係の言葉から始まり、IMG Academyテニスのディレクターで元世界5位のジミー・アリアス氏が大会の意義と成長期にある選手の皆さんにスピーチ、続いてダブルスで元世界1位・シングルス17位のマックス・ミレニィ氏、そして、世界最高位ランキング4位の錦織圭プロが続いてのスピーチがあった。

 

 

三名のスピーカーの要点は、

  • 皆さんの年齢にあるこの時期に世界が求める正しく美しいテニスを身に付けよう。

  • 日々の細かな努力を積み重ねよう。チャンピオンを目指すことも夢として大切だが、自分のトップを極めるのに10年以上の積み重ねが必要で、気が付くとツアーで輝くようになっていた。錦織プロの練習を見ていて、これだとあらためて気が付いた。ハイボレーの瞬間のネット際で両手の指先からつま先までピンとした瞬間をカメラの眼のように私は張り付けた。これは、今すぐに皆さんにできるものではない。積み重ねたトレーニングや世界のツアーで得た「自然の成果」だと思う。

  • そして、何よりもテニスは相手がいて成り立つもの。互いの友情を育む力が、相手をリスペクトでき、その反射としてリスペクトされる。IMG Academy Discovery Open Tennisのもう一つの大きな意義がここにある。

2023/5

コーチングの神髄
小さなクリニックから大きな向上をもたらす

コーチングの神髄

​​かつてNick Bollettieriコーチから教えられたことを、コーチングの視点として私は大切にしてきたことがある。それは、「小さなクリニックから大きな向上をもたらすこと」の視点である。

もう25年ほど前になるか、ニックから明日の午前5時にコートに来るよう誘われた。私は何故か眠れずに早朝の4時にコートに向かっていた。ニックのプライベートレッスンと言うより何か特別な強烈な雰囲気がコートを包んでいた。アフロアメリカンの少女にコーチしていた時に、ネット近くにいるニックはその少女を呼んで、グリップをほんの数ミリだったと思うぐらいのマイナーなチェンジを行った。そして、ベースラインに戻った少女は見違えるほどの素晴らしいフォアハンドを立て続けに打った。

私たちコーチは、まず、生物学・解剖学・物理学をまとめたバイオメカニックスに、教育学、発達心理学、社会学、トレーニング論、トレーナー論、コミュニケーション論、数学等々の学際的な知識から得る智慧がクリニック前に必需とされる。そして、テニス理論とクリニック技術を経験を長く重ねて正しいことを至適なレベルに高め、「直観力・直感力」を必須として、プレイヤーに接するのである、と。私は思う。マクロからミクロを探るような人生をコーチはさまようのだ。

ニックは65歳の時に、5 Keys to Tennisを著してテニス界にセンセーショナルな理論を唱えた。テニスコーチングにおいて理論とは、誰にでも共通する現象を捉えて組み立てるものである。まさしく、誰にでも、さらに言うならば、いかなるタイプ、フォームであろうとも、それらを尊重しながら法則性を伝えてテニスのゲーム展開を見たのである。

その本でニックは、これから自分はどのような道を進むのかとセンテンスを残している。

しかし、あの少女は一瞬にして神篝のようなテニスに豹変したのは、小さなことまでも見つけてくれるニックへの感謝のエネルギーが、自らの向上をもたらしたのではないかと最近思うようになった。もちろん既に上げた科学と経験の間の些細なズレを、瞬く間に修正するニックのコーチの眼がそうさせているのであるが。

コーチとプレイヤーにある互いの信頼感は、いずれかテニスの世界を変え、自分の人生も変えてしまう。

そして、私としては、「小さなクリニックから大きな向上をもたらすこと」を求めて四半世紀。だからコーチとしてのミッションが堪らないほど楽しい。

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