海外留学のよいところ?
初めてロンドンに行ってからもう54年前で半世紀が過ぎました。
テニスのWimbledonを観戦し、英国の社会に触れることを目的としていました。1ポンド880円の頃です。持参したお金はあっという間に使い果たすほどでした。
その頃は、ファックス、インターネットやSNSなど想像もしなかった時代です。国際電話が1分3.000円の時代です。街には日本人が少なく、まだまだ国際化には程遠い時代でした。
しかし、アルビン・トフラーが『第三の波』を著してから、特に、通信の時代は革命的に変化しました。その頃は、シャープ電機が「書院」というデスク大のワープロを発表し、小型化に向けて各企業が技術力を傾注して競いました。そして、フッアクスの時代を経て現在のネット国際社会がやって来たのです。
この間に社会は何事においてもスピードレースの時代に突入し、今日に至っています。
世界は航空機で近くなり、インターネット革命は世界の真裏であっても隣の家と話すくらいになりました。
世界はますます近くなり、国際紛争は絶えませんが、国は異なっても共に生きる時代になりました。
この半世紀でスポーツ留学をご案内して学んだことは。
①日本は世界の中でどうあるべきなのかを知るために、国内外からの視野を持ち広げなければならないこと。選手たちの国際比較になります。海外のアスリートはどのようにスポーツに取り組んでRise Upしているのかを知ること。
②ロンドン時代で気が付いたことですが、「新しい場所を見て驚いている自分に、もう一人の自分が驚いている」という経験から自分とは何なのかという世界を知りたいと思ったこと。自らを高める、Become More!を求めること。
③そして、昨今、叫ばれるDivercity=多様性に飛び込むこと。
④これらを成し遂げるために、Challengeする精神を持つこと、などを学んできたこと。
⑤最も基本的なコミュニケーションツールとして、語学力を磨くことも大切なことです。
そして、①~⑤に巡り合うチャンスと環境を揃えること、すなわちスポーツを通じての海外留学の扉を開くことを私達大人に求められていることと思います。
JAOS留学カウンセラー 佐藤政廣